患者さん、そのご家族が本当に知りたい腎臓病の最新知識!
現在、国内で腎臓病が疑われている人は約1350万人といわれています。これは日本人の約10人に1人が該当する数字です。腎臓病は、かなり進行するまで、自覚症状がほとんどあらわれない病気。そのため、尿検査で異常が見つかっても、放置したり再検査を先送りにしている人が少なくありません。どのような病気でも早期発見・早期治療は基本ですが、腎臓病ではことさら早期発見が大切です。
この本では、腎臓病の特徴を踏まえ、患者さんの立場に立って、できるだけやさしく、わかりやすく解説しました。今回の改訂にあたり、旧版以降の最新情報を盛り込み、巻末のQ&Aページをさらに充実させました。
腎臓のSOSを見逃さない!
腎臓病は早期発見が何よりも大切。発見のチャンスを生かせるかどうかは、異常が見つかった時は、くり返し検査が大切です。健診結果の見方、腎臓のしくみと働きを理解し、腎機能の低下による自覚症状など、自分で不調に気づけるよう説明ページを設けています。
食事療法で進行を防ぐ!
腎臓は飲食の影響を受けやすいため、食事療法がきわめて大事。基本は、塩分制限、たんぱく質摂取のコントロール、適正なエネルギー摂取。適切な食事療法は、腎臓の負担を軽減し、病気の進行を遅らせることにつながります。36ページにわたって、ていねいに紹介しています。
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- ページ数
- 192
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- 判型
- A5
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- ISBN
- 978-4-471-40830-5
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- 目次
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●第1章 健診で「腎臓に黄色信号!」といわれたら……
●第2章 慢性腎臓病(CKD)が増えている!?
●第3章 慢性腎臓病の原因となる病気
●第4章 早期発見するために必要な検査
●第5章 進行を防ぐための食事療法
●第6章 腎臓を守るための薬の知識
●第7章 腎臓に負担をかけない日常生活と運動
●第8章 透析療法と腎臓値の知識
●腎臓病をさらによく知るためのQ&A
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- 著者名・紹介
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中尾俊之
一般社団法人腎臓・代謝病治療機構代表。1972年、東京慈英会医科大学医学部卒業。76年、同大学院修了、医学博士。99年、東京医科大学教授、腎臓内科科長、人工透析部部長。2013年、東京医科大学名誉教授。16年、東京家政学院大学客員教授。日本腎臓学会理事歴任。日本透析医学会理事歴任。日本病態栄養学会理事歴任。日本臨床栄養学会理事。
<編著書>
『知りたいことがよくわかる 腎臓病教室 第4版』『腎臓病食品交換表 第9版 治療食の基準』(ともに医歯薬出版株式会社)、『透析患者さんのための四季の献立』『透析の人のためのらくらく日常献立』(ともに主婦の友社)、『透析を予防する! 専門医が教える腎臓病の治療法とおいしいレシピ』(ナツメ社)、『CKD(慢性腎臓病)・透析患者の食事療法と運動療法』(医薬ジャーナル社)ほか