患者のための最新医学 肝炎・肝硬変・肝がん
オプションを選択
自覚症状がないまま進行する肝臓病。早期発見が重要です。
「沈黙の臓器」と言われるほど症状が出にくい肝臓。黄疸などの自覚症状が出たときには、かなり重症化しているというケースが少なくありません。そのため、初期段階で気づき、進行を防ぐことが大切です。本書では、検査方法や、肝臓病の種類別に原因と症状、最新の治療法を、イラストや図を使って詳しく解説しています。また、肝臓病は療養期間が長期となることが多いため、肝臓をいたわる日々の生活習慣や食事の注意点を分かりやすくまとめています。
-
- ページ数
- 192
-
- 判型
- A5
-
- ISBN
- 978-4-471-40829-9
-
- 目次
-
●第1章 肝臓病を調べるための検査
肝臓はがまん強い臓器/こんな症状があったら要注意/肝臓病の検査の流れ/血液検査(肝機能の検査・肝炎ウイルスマーカー・腫瘍マーカー)/画像検査・血管造影検査・肝生検
●第2章 肝臓病の種類
急性肝炎・劇症肝炎・慢性肝炎/C型肝炎/B型肝炎/A型・D型・E型肝炎/アルコール性肝障害/非アルコール性脂肪肝炎(NASH)/肝硬変/肝がん/薬剤性肝障害/自己免疫性肝炎/肝膿瘍
●第3章 肝臓病の治療
C型肝炎の治療/B型肝炎の治療/肝硬変の治療/肝がんの治療(肝切除術・ラジオ波焼灼療法・肝動脈化学塞栓療法・化学療法・再発・肝移植)/合併症/子どもの肝臓病
●第4章 肝臓を守る日常生活のポイント
日常生活の基本的な注意点/病気別・日常生活のポイント/入浴と睡眠/便秘を防ぐ/適正体重を維持する/肝臓病におすすめの運動/運動療法/ウイルス性肝炎の感染予防 など
●第5章 肝臓をいたわる食事
肝臓病の食事療法のポイント/バランスのよい食事をするコツ/便秘予防に食物繊維をたっぷりとる/外食のポイント/鉄分を制限した食事/塩分制限・たんぱく質制限・夜食療法 など
●肝臓病をさらによく知るためのQ&A
●索引
-
- 著者名・紹介
-
土本寛二
学校法人北里研究所北里大学北里研究所病院病院長。1948年、石川県生まれ。74年、慶應義塾大学医学部卒業。82年、社団法人北里研究所入所。90年、北里研究所病院内科部長。94年、北里研究所病院副院長。98年4月、WHOウイルス性肝炎研究協力センター長、同年9月より現職。99年、学校法人北里学園北里大学薬学部教授。専門は消化器内科、肝臓病。日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本肝臓学会関東支部会評議員、日本臨床環境医学会理事、日本消化器病学会関東支部評議員。
〈著書〉
『実践 チーム医療論 実際と教育プログラム』(共著、医歯薬出版)、『病気とくすり2017 基礎と実践 Expert's Guide』(共著、南山堂)、『新臨床内科学〈第9版〉』(共著、医学書院)