犬がかむときは、それなりの理由と事情がある
かわいいうちのコが突然キバをむいてきたら、パニックに陥ったり、叱りつけたりしてしまいがち。でも、それだけでは、かみグセの解消は非常に困難です。どれだけ感情的になっても、ヒトとは種族が違うイヌには理解できないものなのです。こんなときは、かまれたショックから一度離れて、冷静に事故を振り返ってみましょう。イヌはもともとキバ持った「かむ動物」。ただし、理由もなくかむわけではありません。たいてい理由や原因があるはずなので、まずはそれを突きとめましょう。
かむ「きっかけ」がわかれば、かみつきは避けられる
かみついてくる愛犬に「かむな」と言っても、基本的にはわかりません。そんなときにおすすめしたいのが、本書で紹介している「マネージメント」。もっともかんたんかつ安全にかまれない状態をつくります。かみつきの原因を避けるだけで、劇的にかみつき事故を減らすことが可能となるのです。
安心の「マネージメント」&根治の「トレーニング」
威嚇されたりすることにさえ目をつむれれば、すぐに始められる「マネージメント」でかみつきを避けましょう。そうは言っても根本的にかみつかないようにしたい、と言う方には、かなり根気が必要ですが「トレーニング」を繰り返し行うことで、理由を突き止めたかみつきを改善していけます。
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- ページ数
- 160
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- ISBN
- 978-4-471-08156-0
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- 目次
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●Chapter 1 咬むイヌの言い分を聞こう!
●Chapter 2 「マネージメント」で咬みグセにSTOP!
●Chapter 3 「ハグハグ甘咬み」にはどう接する?
●Chapter 4 「ガブガブ本気咬み」にはどう接する?
●Chapter 5 難しいケースならしつけのプロに相談しよう
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- 著者名・紹介
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矢崎潤
(社)日本動物病院福祉協会(JAHA)認定家庭犬しつけインストラクター。(社)日本愛玩動物協会講師。東京都動物愛護推進員。日本獣医生命科学大学非常勤講師。陽性強化法(ほめてしつける)を取り入れた、イヌの行動学に基づくトレーニングスタイルは、人道的で効果が高いとして多くの人に支持されている。東京を中心に、全国で家庭犬のしつけ方教室、セミナー、カウンセリングなど実施。著書は『幸せになる子犬の育て方』(大泉書店)、『ほめほめDOGトレーニング 矢崎流』(日東書院)など多数。